恥骨痛
概要
恥骨痛は、骨盤下部にある「恥骨」周辺に痛みが生じている状態です。
恥骨は下腹部を指先で押すと当たる骨で、骨盤を形成する寛骨の一部です。左右対称にあり、股関節の受け皿の一部を担っています。
左右の恥骨の真ん中には恥骨結合という半関節(繊維軟骨によって結合していてわずかに動く関節)があり、出産時にはここが開くことで産道を確保し、赤ちゃんが産まれてきます。
産後の恥骨痛は、この開いた恥骨結合が元に戻りにくくなったことで生じるものです。妊娠中から出産にかけて骨盤はゆるみ開いていき、出産直後はお腹周りの筋肉や靭帯も伸び切っていてとても不安定な状態です。
骨盤の状態が元に戻るにはある程度の期間が必要ですが、その前に育児や家事で体に負担をかけてしまうことで、恥骨に関わる不具合が起きやすくなってしまうのです。
恥骨には腹筋群や股関節周りの筋肉など、体幹の様々な筋肉が付着しているため、不具合があることで立ったり歩いたりする日常動作にも大きな支障をもたらしかねません。
出産以外の恥骨痛の要因としては、生理に伴う骨盤の変動や日常生活での体の歪み、肥満、スポーツによる過度な負担の蓄積などが挙げられます。また、恥骨痛には下記のように他の病気が絡んでいることもあるため注意が必要です。
歩けないほどの強い痛みがあったり、恥骨周辺のしこりや発熱、腹痛などを伴う場合にはまず一度病院を受診されることをおすすめします。
■子宮内膜症など
子宮内膜症は、子宮の内側にある膜(子宮内膜)が子宮以外の場所に発生する病気です。
腹痛や過多月経などの症状を引き起こしますが、こうした子宮や卵巣に関わる病気による痛みが、恥骨周辺に感じられることがあります。
■鼠経ヘルニアなど
脚の付け根にある鼠経管から、お腹の中の脂肪や腸の一部などが脱出してしまう病気で、痛みや不快感、悪化すると吐き気などを伴います。恥骨の痛みとして感じることも多いです。
■膀胱炎や尿道炎
膀胱炎や尿道炎による痛みが、恥骨の痛みとして感じられることがあります。当院は原因に直接アプローチしていきますので、痛みは伴いますが、確実にしかも短期間での改善が期待できます。
- 下腹部がチクチクと痛む
- 産後に痛みが出るようになった
- ジンジンとお尻から股にかけて痛む
- 歩くと脚の付け根が痛くて辛い
株式会社now代表取締役
TOESTなかたに鍼灸整骨院グループ代表
仲谷 健吾先生
清水先生は、産前産後施術の第一人者として、全国的に名の通る治療家のひとりですが、実は慢性疾患、内科疾患、スポーツ障害まで幅広く診れる数少ない治療家でもあります。私の治療技術セミナーCODE15でも、優秀な成績で卒業されました。清水先生を心より自信を持って推薦いたします。
仲谷健吾(なかたに・けんご)
1978年京都生まれ。鍼灸師・柔道整復師。アスレチックトレーナー。株式会社now代表取締役。TOESTなかたに鍼灸整骨院グループ代表。少数精鋭治療家集団 代表。2014年には毎日放送(TBS系列)番組「腰痛ゴッドハンド頂上決戦」にて、関西1万756店舗の頂点に立つ。2002~3年、天理大学スポーツトレーナー論特別講師。2003年、州立ジョージア大学鍼灸施術講師。
『3店舗以上回ってなお治らない人を治します。』をコンセプトに「最後の砦」として世界中から患者が来院。現在、予約は5年半待ち。2022年よりプロ治療家向け技術セミナー『プロジェクトCODE15』を立ち上げ、3期を終え沖縄から北海道まで医師やJリーグチーフトレーナー、整体師など150名を超える生徒を抱える。