良性発作性頭位めまい症は、めまいを引き起こす代表的な耳の病気です。じっとしているとめまいは起きませんが、頭を動かして、決まった頭の位置でめまいが起こるのが特徴です。

めまいが起こるタイミングは人によって異なり、寝返りや起床時のほか、何かの作業で上を向いた時や下を向いた時などさまざまです。

めまいは長く続くことはなく数秒〜２、３分程度でおさまりますが、視界が強く回ったり揺れを感じたりすることで、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

良性発作性頭位めまい症は、医学的には「耳石（じせき）」というカルシウムの小さな粒が原因であるとされています。耳石は耳の奥の耳石器という場所にあり、耳石器は三半規管に接しています。

耳石器も三半規管も、人の平衡感覚に重要な役割を果たす場所ですが、何らかの理由で剥がれ落ちた耳石が三半規管に入り込んで動くことでめまいを引き起こします。

耳石が剥がれ落ちる原因は不明ですが、更年期以降の女性に多いことから、女性ホルモンの分泌が低下してカルシウムの代謝に影響することなどが関係しているのではないかとされています。

メニエール病などの他の内耳疾患との違いは、難聴や耳鳴りを伴わないことです。ただし、顔や手足のしびれ、ろれつが回らない、激しい頭痛がある、立てない、歩けないなどといった症状がある場合は、危険な脳の病気の可能性が疑われるので、すぐに医療機関を受診してください。

当院は内臓や脳への血流をあげるようにアプローチしていきますので、痛みは伴いますが、確実にしかも短期間での改善が期待できます。